2013年6月14日金曜日

国民年金保険料の2年前納制度導入 平成26年4月

平成26年4月から、国民年金保険料の2年前納(2年先の分までまとめて払ってしまう)制度が導入される予定です。

現行は…
1年分の前納が認められ、割引額は3,780円(平成25年度)。

2年前納が導入されると…
2年間で1万4千円程度の割引となる見込み。

納付額は…
1年前納 180,480円 → 176,700円(割引額3,780円)
2年前納 360,960円 → 346,600円(割引額14,360円)
※2年前納額の試算は、平成25年度保険料によるもの。実際は変動することがあります。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034ax9-att/2r98520000034b18.pdf


以下は余談です。

14,360円の割引額は大きいけれど一度に約35万円、夫婦揃ってとなると約70万円が飛んでいってしまいます。
これは払うのが厳しい!というのが管理人の感想です(管理人は個人事業主なので国民年金の被保険者です)。

今の年金財政状況を考えると、少しでも保険料をかき集めたいのでしょうけれど、新たに導入される2年前納のように取れるところから取るというその場しのぎの策ではなく、6割弱に低迷している国民年金の納付状況や年金制度そのものを見直さなくてはならない時期に差し掛かっているのでは、と考えています。

もちろん、年金だけではなく生活保護制度や高年齢者の雇用問題、保険料負担をする若年者の雇用問題等も併せ総合的に考えていく必要があるでしょうね。

ちなみに、国民年金制度は「社会保険方式」を導入しています。
よく話にあがるのは「社会保険方式」より「税方式」の方が良いのではないかというもの。

これに関しては、メリット・デメリットがあります。
関心のある方は「年金 社会保険方式 税方式」のキーワードで検索をしてみると両者の違いを記したサイトがいくつもヒットしますのでそちらをご覧ください。


管理人自身の考えは…
「国民皆年金」「強制加入の制度」と言いながら6割弱しか保険料を納付していない状況は、制度として成り立っていない印象があります。

社会保険制度は素晴らしい理念のもとに成立したと思いますが、保険料を払っていなかった方も生活保護等でカバーされ、結局は「正直者がバカをみる」制度になっていると感じるため賛同し難いものがあります(現行の制度を続けるくらいなら、税方式に移行した方がマシかなと感じています)。